自慢のわが家に気の置けない友人たちを呼んで、ホームパーティを開くことができたら、ゲストにとっても施主にとっても、それは至福に時間になることでしょう。家族の「暮らしやすさ」はもちろん、ゲストへの「おもてなし」をも両立させる、「ホームパーティを楽しめる家」を、ここでは紹介します。ぜひみなさまの住まいづくりの参考にしてください。
埼玉県所沢市 / T邸
施主である田中さんからは「門のような家にしたい」というリクエストがあった。石嶋さんはこの言葉を聞き、「田中さんはプロ顔負けの料理の腕前をもち、仕事仲間や友人を招いて手料理をふるまう機会が多い方。『門』というコンセプトは見た目だけでなく、『来客を迎え入れる』という思いも含まれるはず」と解釈した。東京都板橋区 / O邸
よく仲間が集まり飲み会が開かれるという広々とした(面積以上にそう感じる)リビングには、三方から陽が差し込み、つい長居をしてしまいそうな、居心地のよい空間。東京都西多摩郡 / Q邸
ご両親から話があったのは20〜30人集まれる広い部屋がほしいということ。お父さんが長男で、親類が集まる機会が多いのだという。玄関土間から直接あがれるLDKは充分な広さをとり、仏壇も置いた。普段はメインのLDKとして使うが、若い夫婦もご両親も働いていて平日に揃って食事をとることは滅多にない。ダイニングはキッチン脇に小さなテーブルを置くにとどめ、大勢で座ってくつろげるスペースを広くとった。東京都世田谷区 / N邸
お料理好きで、人を招く機会も多いというNさん。思い描いていたのは、自慢の料理の腕を存分に発揮できる充実したキッチンと、人が集える広いリビングがある住まいだ。そのイメージを聞いた藤澤さんは、リビングの横にあった和室を取り払い、ホームパーティも開ける24畳ほどのLDKに変更するプランをNさんに提案。また、使い勝手に不満を感じていたというキッチン周りと浴室も併せてリフォームすることが決まった。東京都豊島区 / K邸
「人を家に招いてホームパーティを開くのが好き」/ K邸
親族や仲間と集うことを主目的とした別荘ゆえ、キッチンやダイニングスペースの使い勝手も十分に考慮した。「Kさんは千葉と東京の2カ所に自宅をお持ちで、奥さまからは、キッチンはそれらの自宅と全く同じレイアウトにしてほしいとのご要望がありました」