二世帯住宅には、玄関やキッチン・水回りを両世帯一緒に使用する「完全共有型」、その一部を共通する「部分共有型」、そして玄関・キッチンなど全てが世帯別々にある「分離型」があります。
いずれの共通点も、同じ屋根の下に住む者同士、それぞれのいい距離感で、心地よく生活できる空間があること。
ここでは、それぞれの希望や理想に合った、二世帯住宅を実現した事例を紹介いたします。
ぜひみなさまの住まいづくりの参考にしてください。
宮城県多賀城市 / 回遊動線と寛ぎの軒下テラスで、それぞれの暮らしを叶える二世帯の住まい
宮城県仙台市に、株式会社杜設計というユニークな設計事務所がある。その特徴は、土地探しから施工、庭づくり、家具製作まで手掛ける点にある。今回ご紹介する作品も、まさに土地探しから庭づくりまで関わったものだ。施主様から「不満や後悔が一切ない」と高い評価を受けたこの作品を例に、そのこだわりをご紹介しよう。広島県 三原市 / 久井の長屋
「1世帯住宅の延長線上にある2世帯住宅にして欲しい」と要望を受けた建築家の橋本さん。世帯間は分けつつもお互いの距離が近い空間にするため、LDKに吹き抜けを設け親世帯と子世帯の空間をおおらかに繋げた。用途ではなく気配や音、感覚を共有する、新しい魅力の2世帯住宅ができた。東京都渋谷区 / 代々木の二世帯住宅
以前の家のクラシカルな雰囲気を望む親世帯、テラス付きの開放空間を望む子世帯。建築家の角倉剛さんは異なる要望に応え、大満足の住まいを実現。二世帯、建て替え、都市部の家づくりなど、さまざまなヒントが詰まった『代々木の二世帯住宅』の魅力を追う。福岡市城南区 / M邸
結婚を機にご両親と住む二世帯住宅を建てることになった、スタウトキャッスル一級建築士事務所の松隈 守城さん。完成したのは築90年の生家で使われていた建材やもともとあった蔵をそのまま生かしたモダンな住まいだった。周囲に溶け込むデザインが評価され、みごと福岡市都市景観賞も受賞したという松隈邸。その詳細をご紹介しよう。沖縄県与那原町 / 与那原の家
本土と気候風土や文化が大きく違う沖縄の家づくりには、沖縄ならではの知識や工夫が必要。沖縄で生まれ育ち今も沖縄を中心に活動を続ける建築家、山城さんは建築士歴50年を超えるベテラン建築家。沖縄を熟知した匠の家づくりに迫る。東京都大田区 / K邸
長い海外生活から帰国し、実家を高齢のお母様との2世帯住宅に建て替える計画をした施主のKさん。建築への造詣も深いKさんご夫妻が、和のテイストを持ちながら、洋な暮らしをしたいとの思いを持ち、その実現を依頼したのは、大ベテランの建築家、ESPAD環境建築研究所の藤江通昌さん。自然・都市・人間をテーマに、ジャンルを問わず環境にマッチした大小様々な建物を手掛けてきた、藤江さんの仕事の真髄に迫る。沖縄県那覇市 / 具志の二世帯住宅
ご両親が2人住まいをしていた実家を、二世帯住宅に建て替えることにしたお施主さま。人数もライフスタイルも違う2つの家族がともに暮らす家の計画には、限られた敷地面積、日射の条件、住宅街の中にあるが故の様々な制限と課題が多くあった。木製ルーバーが美しいこの家の、暮らしやすさの秘密を探る。