土地の難点をデメリットと捉えず、豊かな住まいをつくる。
コンパクトな敷地に加え、旗竿や三角形といったいびつな形状、更には高さ制限などの厳しい条件のなかで、理想の住まいを実現したという設計事例_第3弾をここではご紹介いたします。
施主の想いと希望をカタチにした、建築家ならではの設計事例を、ぜひみなさまの自分らしい住まいづくりの参考にしてください。
東京都新宿区 / 新宿の家 -隙間の光明-
もともとこの地にあった2階建ての古い家を取り壊し、建て替えたいと思っていたOさん。建て替えの条件は、以前の家よりも床面積を大きくできる3階建て、できるだけ自然光を取り入れられること、そしてもちろん、それを限られた予算内で実現すること。東京都品川区 / 中延の家
「そもそも、狭い土地や制約がある土地に家を建てる場合こそ、その分野に詳しく経験が豊富な建築家に依頼すべきだと私は考えています」。東京都渋谷区 / 神宮前の踊居
小さいけれど、何かが好ましくて人目を引く建物というのがある。建築家の蘆田暢人さんが設計した東京・渋谷区の『神宮前の踊居』は、まさにそんなたぐいの住宅だ。大阪府大阪市 / 天王寺の家
そんな街の一角に施主のNさんの奥様の実家はあった。江戸時代には寺町・武家屋敷が広がっていたこのあたりは、いわゆる「うなぎの寝床」の家が点在する。「うなぎの寝床」は、京都や大阪に多くみられる、間口が狭く奥行きが長い敷地の土地のこと。かつて間口の広さで税金を課したことに対応して生まれたという。東京都 / Kさんの家
K邸の計画にはハードルもあった。立地は3方向を隣家に囲まれた東京・葛飾区内の住宅地。良好な採光を望めない上、敷地は約13坪とかなりコンパクトだ。東京都小金井市 / O邸
深い庇に切り取られた豊かな緑が美しい広々バルコニー。木のぬくもりを感じる開放感抜群のリビング。狭小地であることを感じさせない、居心地の良い住宅を設計したのは、ESPAD環境建築研究所の藤江保高さん。狭小・ローコストという難題をクリアし、家族4人が快適に暮らせる住まいの秘密に迫る。