◆四季を通じて毎日気持ち良く一日が始まる家がいい
「お日様が昇った」「今日は雨がしとしと」「今夜は風が涼しいね」日々、移り変わる日本の四季を感じて毎日を過ごしたい。太陽の熱や光、風を巧く取り入れつつ、設備に出来るだけ頼らずに「暑い」「寒い」と程よい距離で健康に暮らせる住宅性能とプランニングを心がけています。
◆綿や麻の服をまとったような住み心地がいい
住まいの住み心地って手足や目に「触れる」素材で大きく左右されると思っています。夏はじめじめ、冬は乾燥してしまう日本の気候風土の中で心地よく暮らすには、綿や麻の衣服の様に「呼吸出来る素材」で住まいを造る事がとっても大切と思います。
◆次の世代へ住み継いでいける家がいい
柱や梁、その1本1本が実は100年に近い長い長い時と、山の人たち・製材所さん・大工さんなどなどたくさんの人々の手を渡ってそのおうちを支える部材となるのです。永く住み継ぐ為にしっかりとした材料や技術で家を建てる事はもちろんですが、住まい手がそこに思いを馳せる事の出来る仕事をすること。それによって、大切に住み継ぐ心も生まれるのだと考えています。
東京都 / Kさんの家
東京都内の住宅密集地で、狭小地の家づくりに臨んだ建築家の藤田敦子さん。開放感や採光を得るために工夫を凝らし、自然素材の心地よさに満ちたナチュラルな空間が完成。日本では避けて通れない地震・水害リスクへの現実的な対策も注目だ。
神奈川県鎌倉市 / 北鎌倉の家
生活の何気ないシーンを心地よく過ごせて、しかも、家の中のどこを切り取っても絵になる──。建築家の藤田敦子さんが設計したF邸は、そんな理想を形にしたような住まい。家そのものにいのちが吹き込まれるような、藤田さん厳選の自然素材も必見だ。
神奈川県
眺望や最新設備が魅力のタワーマンション高層階。でも、マンションの内装素材はビニールクロスなどの新建材が一般的。「マンションでも、天然の木や漆喰を使った自然素材の心地よさを味わいたい」という希望を見事にかなえ、“住まい方”までをも豊かにしたBois設計室のリノベーションを紹介しよう。