産業用機械を製作する企業の工場とオフィスの計画です。
計画敷地は新しい住宅地と工業地域の境目に位置しており、東南は戸建て住宅に、西北は工場と倉庫群に囲まれています。小学生が通学する風景の中に無機質な工場が建ち並ぶ、そんな日常的な生活の風景と産業的な風景が重なりあうような場所でした。
加えて環境に貢献した製品づくりを積極的に行う企業理念を体現する工場としての在り方も同時に求められました。
このような立地と背景から、住と工の重なる地域の風景に馴染むような存在としてのやわらかな佇まいを持ち、自然エネルギーを利用したサスティナブルな工場を目指しました。
撮影:貝出 翔太郎