はじめまして。株式会社礒建築設計事務所の礒健介と申します。私は神奈川県厚木市で生まれ、近所の公園や川、田畑を駆け回る少年時代を過ごしました。近所の林で秘密基地をつくったり、プラモデルに熱中したりと幼い頃からものづくりが好きで、いつの頃からか将来は自分でものをつくる人になりたいと思っていました。家具が好きだったこともあり、家具職人に憧れるも次第に家具が置かれているインテリア、空間へと興味が湧き、いつしか建築の世界に。建築の歴史や文化、芸術や哲学に魅了されて、面白さや難しさ、奥深さにはまり建築の道に進むことを決意し、数年の修行を経て独立。これまでの自分の様々な経験や建築体験、育ってきた自然豊かな故郷の原風景を大切にし、日々の暮らしに喜びや愉しみ、豊かさを感じられる空間を意識した設計を心がけています。
建築家の詳細
リタイアを期に建て替えを決めた、60代のご夫婦の住まいです。
敷地は厚木市の高台に位置し、東は厚木市街から遠く横浜まで見渡せ、西は丹沢山系を臨む環境豊かな場所にあります。
周辺は数十年前に開発された閑静な住宅街で、遠景に広がる景色とは関係なく一律に南向きの配置で計画されていました。
以前の住まいも南向きでしたが、敷地の周辺環境を最大限に活かすことを考え、東西に広がる景色を眺めながら暮らしが展開するように、配置は東西向きを主としてプランを決定しました。
老後はのんびりと土いじりがしたいというご主人と、その様子をのんびり眺めていたいという奥様。
東側に家庭菜園ができる大きな庭を設けて、日常的に庭に視線が向くようにプランや開口部、各部のスケールを調整しています。
1階は天井を低めに設定しツガの板貼りとすることで、ゆったり落ち着ける空間に、2階は大きなボリュームの中に居場所を散りばめた動きのある空間としています。
お家で過ごされることが多いご夫婦のため、1階と2階で変化のある空間構成を意識しながら、適正なスケールと丁寧に作りこんだ空間で居心地の良さを感じてもらえるように考慮しました。
心地よい居場所と抑揚のある空間が魅力的な、ご夫婦お二人の終の住処です。
撮影:山内紀人
はじめまして。株式会社礒建築設計事務所の礒健介と申します。私は神奈川県厚木市で生まれ、近所の公園や川、田畑を駆け回る少年時代を過ごしました。近所の林で秘密基地をつくったり、プラモデルに熱中したりと幼い頃からものづくりが好きで、いつの頃からか将来は自分でものをつくる人になりたいと思っていました。家具が好きだったこともあり、家具職人に憧れるも次第に家具が置かれているインテリア、空間へと興味が湧き、いつしか建築の世界に。建築の歴史や文化、芸術や哲学に魅了されて、面白さや難しさ、奥深さにはまり建築の道に進むことを決意し、数年の修行を経て独立。これまでの自分の様々な経験や建築体験、育ってきた自然豊かな故郷の原風景を大切にし、日々の暮らしに喜びや愉しみ、豊かさを感じられる空間を意識した設計を心がけています。
建築家の詳細