賃貸の集合住宅の建築は、入居者にとっての住みよさはもちろん、オーナーにとって確かな収益をあげる物件であることが必要。その両方を満たし、さらには地域活性化・街づくりにもつなげようと建築家の大川三枝子さんがつくったのは、これからの新しい長屋でした。
この建築家に土間の奥には一段高くなったフローリングのスペースが。土間仕様のLDKと合わせると約15畳の大空間となる
2階住戸もLDK部分は土間仕様。寒さを防ぎ、食器を落としても割れにくいよう、コンクリートではなく塩ビシートの床材を使用。
2階住戸の玄関。LDKとフラットな土間となっている。
キッチン脇には、食品などを収納できるパントリーを設置。棚の使い方によっては、テレワーク用のスペースとすることも可能だ
フローリングスペースは、地べたに座ったり寝転ぶこともできる。そのまま使うもよし、家具を配置してもよし、活動度は無限大
3階への階段正面には大きな窓が。南からの陽光を下階へと導いている。天井のロープは、物干しとしての活用も可能
撮影:アトリエあふろ(糠澤武敏)