東京都内を中心に、人気の集合住宅を多数設計している松浦荘太さん。築年数を経ても入居者に選ばれ、安定収益を期待できる賃貸物件はどんな魅力を備えているのだろうか? 東京・目黒で手がけた住宅を例に見ていこう。
3階の北東角部屋、Aタイプの寝室。道路に面した東の窓(写真奥)は眺望が抜群。明るい自然光もたっぷり入る。内装は木目とモノトーンでまとめたナチュラルなテイストで、幅広い層に好まれる
3階の北東角部屋、Aタイプの水まわり。隣の寝室との仕切りは、圧迫感のないガラスの間仕切り。開け放しておけば空間を広々と使える。コンクリートの窓台は、寝室内の窓の下からそのまま洗面スペースへ。2つの空間がひと続きであることが感じられ、一体感が強調される
リビング・ダイニングに窓がない3階Cタイプ。空間を広く見せるため、(1)床は土間と同じ素材にして一体感を演出(2)天井はコンクリート打ち放し=板を張らないことで高さを確保(3)照明はライティングレールなどにして空間をすっきりさせる といった工夫を施している