首都圏の狭小住宅でよく見かけるのが「3階建て・2階がLDK」というパターン。だが、東京を中心に数多くの狭小住宅を手がける(株)ホープスの清野廣道さんは、敷地14坪のU邸のLDKを3階・北向きに配置した。一見するとセオリーに反するようなこの間取りには、実はいいことが盛りだくさん。その魅力とは?
この建築家に3階LDK リビング~ダイニング~キッチン/開放感あふれるLDK。写真右奥のキッチンの脇には冷蔵庫置場のほか、洗濯機置場もある。床材は濃淡のある木柄が温かな重厚感を漂わせるアカシア。
3階LDK ダイニング~リビング/キッチンからはダイニング、リビングを一望できる。写真奥の大きな窓の向こうは桜並木。写真右の階段は室内物干しスペースとルーフバルコニーに続く。3階はキッチンと洗濯機置場があるので家事動線がとてもよい
屋上 ルーフバルコニー/BBQなどを楽しめるよう広くする案もあったが、めったに使わないのでは……との判断で洗濯物をゆったり干せる広さにとどめた。ドアの先は奥さまたっての希望でつくられた室内物干しスペース。雨天でもリビングなどの住空間で室内干しをしなくてすむ
3階 LDK 東から西を見る/写真右奥は造作のテレビ台。その上はUさんや娘さんがバレーボールで獲ったメダル、賞状などを飾るための棚で、ホープスのアイデアで設置した。Uさん一家の好きなことや暮らしに合わせた住まいを提案する、同社らしいエピソードだ