建築家にとっての喜びの1つに「引渡しから数年を経ても、施主家族が入居当時の状況を維持してくれている」というのがあるという。それは、施主がその家の出来栄えに満足し、そこでの暮らしを楽しみ続けているからに他ならない。「ha」の保坂裕信さんも、その喜びを味わった人の1人。保坂さんの家づくりに迫る。
キッチンやテーブルも、水栓金物に至るまでこだわり、この家に合わせたフルオーダーしたという。
LDKの先にあるテラスは、お風呂場と子供部屋の間の空間。吹き抜け横のため陽も当たりやすく、洗濯物干しの場としても活用されているという。
建物奥にある3層吹き抜けの中庭上部。外から想像もつかない空間だ。計算し尽された大小さまざまな開口で、室内に光を採り込む。
キャットウォークからLDKを見下ろす。開放的な大空間に面して、子供部屋と寝室が配置されている。
寝室にも大きな窓があり、LDK上空を経由して、外の景色が眺められる。窓辺のキャットウォークは、絵や置物を飾るギャラリー的な役割を果たし、豊かな空間づくりに一役買っている。
撮影:アダボス 足立