見晴らしのよい場所に、「高台にあるからこそ」の暮らしができる家を建てたいと考えたお施主さま。依頼を受けた建築家の比嘉さんは、美しく空を切り取る窓や、LDKからゆったりと眺望を楽しめる大きな開口を計画。
沖縄の強い日射をコントロールし、風や光を存分に享受しながら快適に過ごせる家をつくり上げた。
南側から見た外観。高台にあり、空や眺望が楽しめるように南側は全体的に大きく開口した。2階の床スラブがぐっと張り出し、1階デッキ部分の庇の役割も兼ねている。屋根に蓄電池付きの太陽光パネルを設置し、台風などによる停電に備えた
撮影:Alien design & photography 井田佳明
北西から見た外観。北側は前面道路に面しているため居室や窓は設けず、駐車スペースや玄関を配置した。建物の左手前部分は室内物干し室。光を入れるため、天窓をつくった
撮影:Alien design & photography 井田佳明
北側の外観。中心はアプローチへ続く扉。左側には室内物干し室がある。外壁は透かし積みのレンガを用い、室内といえども半屋外のように風が抜ける。右側は駐車場。車を降りたら直接アプローチにアクセスできて便利だ
撮影:Alien design & photography 井田佳明
1階LDK。テレビを設置するパネルや床など以外は白くまとめられているが、実は一番外側の壁面、正面の扉がある壁面、左側の階段手すり部分の壁面で、素材や「白」の色味がそれぞれ異なっている。これにより陰影や壁面のエッジなどが際立ち、室内の雰囲気が表情豊かになった
撮影:Alien design & photography 井田佳明
1階リビングダイニング。リビングの上部は吹き抜けとし、開放的に演出。画像左、テレビを設置したパネルの裏側に階段がある。壁面で区切りすぎてしまうと室内が狭く感じられるため、可能な限りパネルの高さを抑えた。外側の壁との重なりによって、より奥行きが感じられる空間に
撮影:Alien design & photography 井田佳明
階段。右側壁の裏がリビング。吹き抜け上部、東と南に「空と繋がる窓」を設けた。空の眺めは絵画のよう
撮影:Alien design & photography 井田佳明
2階、夫婦の寝室。画像左奥の引き戸は廊下へ、手前の引き戸はウォークスルークローゼットに続く。右側のデッキは居室部分の端から端までに伸びており、廊下だけでなくデッキを介してもそれぞれの居室と行き来ができる
撮影:Alien design & photography 井田佳明
駐車場からアプローチ、玄関、LDKは直線で繋がれている。屋根もあり、雨に濡れずに行き来できて便利だ
撮影:Alien design & photography 井田佳明