はじめまして。株式会社礒建築設計事務所の礒健介と申します。私は神奈川県厚木市で生まれ、近所の公園や川、田畑を駆け回る少年時代を過ごしました。近所の林で秘密基地をつくったり、プラモデルに熱中したりと幼い頃からものづくりが好きで、いつの頃からか将来は自分でものをつくる人になりたいと思っていました。家具が好きだったこともあり、家具職人に憧れるも次第に家具が置かれているインテリア、空間へと興味が湧き、いつしか建築の世界に。建築の歴史や文化、芸術や哲学に魅了されて、面白さや難しさ、奥深さにはまり建築の道に進むことを決意し、数年の修行を経て独立。これまでの自分の様々な経験や建築体験、育ってきた自然豊かな故郷の原風景を大切にし、日々の暮らしに喜びや愉しみ、豊かさを感じられる空間を意識した設計を心がけています。
建築家の詳細
遠くに山並みを望み田畑が点在する住宅地に立つ、ご家族4人の平屋建ての住まいです。
敷地は学校のグランドに隣接し周囲の賃貸アパートと向かい合うことから、どのようにプライバシーを確保するかが課題でした。
また、周辺に遮るものがないため、防犯の点からも開放的な計画は不向きだと感じました。
そこで、閉じながらも閉塞感がなく開放的で居心地の良い空間のあり方を探り、検討を重ねました。
プランは動線の効率化と距離感、住環境を考慮して矩形を基本とし、キッチンを囲むように回遊動線をつくり、各部屋と水回り、リビング、ダイニングを結んでいます。
内部は四隅に屋根なりの勾配天井が流れ櫓のようなロフトへと続きます。
キッチンは根太梁の踏み天井と黒いタイルが白い空間のアクセントになっています。
屋根は矩形の建物に呼応するようにシンプルな寄棟屋根。
おおらかな屋根は周囲に落ち着きと安定を与えています。
四方に広がる長い軒は風雨から建物を守り汚れや劣化を防ぎ、夏場の日射遮蔽にも効果を発揮します。
また、2階建て賃貸アパートからの視線を遮り、軒を低く抑えることで周囲に対し圧迫感が出ないよう配慮しています。
こうべを垂れるような佇まいは建主の謙虚でやさしい姿にも重なります。
伸びやかにやさしく包まれた空間と暮らしがどう溶け合うのか。
そして、どんな時間を紡いでいくのか、とても楽しみなお住まいです。
はじめまして。株式会社礒建築設計事務所の礒健介と申します。私は神奈川県厚木市で生まれ、近所の公園や川、田畑を駆け回る少年時代を過ごしました。近所の林で秘密基地をつくったり、プラモデルに熱中したりと幼い頃からものづくりが好きで、いつの頃からか将来は自分でものをつくる人になりたいと思っていました。家具が好きだったこともあり、家具職人に憧れるも次第に家具が置かれているインテリア、空間へと興味が湧き、いつしか建築の世界に。建築の歴史や文化、芸術や哲学に魅了されて、面白さや難しさ、奥深さにはまり建築の道に進むことを決意し、数年の修行を経て独立。これまでの自分の様々な経験や建築体験、育ってきた自然豊かな故郷の原風景を大切にし、日々の暮らしに喜びや愉しみ、豊かさを感じられる空間を意識した設計を心がけています。
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