ハウスメーカーのショールームは本来、お客様が素材や設備を見たり触れたりして選んだり、打合せや商談などを行うためのもの。いわばお客様のための施設だ。しかしこのショールーム「Hito Ie」は、それだけに留まらず、社員の学びや研修の場として、さらには料理教室などが催されるなど、地域住民にも開かれている。お客様、社員、地域住民それぞれが居心地良く過ごせる「三方よし」の施設だ。
この建築家に女子トイレは「自宅の洗面所をこうしたい」と思うような清潔感とオシャレさを兼ね備えた空間に。
書斎をイメージしたリーディングコーナーは、ヘリンボーンのフローリングで高級感を演出。正面の壁には、インテリアにもなるおしゃれな鏡やフックを展示。
キッズコーナーは、地べたに座れるようクッションフロアに。クッションと同じ大きさの箱をつくり、机としてお絵描きをしたりおもちゃの収納とした。打合せ時にもお子さんが飽きずに過ごせる場となっている。
寛ぎのリビングコーナーは、arflex(アルフレックス)のソファとmoooi(モーイ)の照明を採用。夜間でもこの照明をつけておくことで、ショーウインドウの役割を果たすという。
キッチンは、タイプの違う2種類を設置。実際に使えるようにすることで、体験するだけでなく、料理教室なども行えるようにした。
キッチン脇には、会議や講座に使えるミーティングコーナーを設けた。富田さんが設計したテーブルに天童木工の椅子を合わせた。テーブルを移動すればヨガなども行えるという。