建築とは植物のようなもの。
基礎が根で、幹が柱、枝や葉が仕上げ。
植物が土地によって育ち方が違うように、
建物も環境や使う人によってそのすがたかたちや機能は違います。
日本の土地に建物を建てるということは、
地震や台風、梅雨、酷暑、冬の寒さに耐えしのぐ建物をつくるということ。
一方、雪解け、芽吹き、開花、実入り、紅葉などの四季の移り変わりを通し、
自然の恵みを享受することができます。
気候・風土や文化や歴史などそれぞれの土地が持つ条件と財産を
設計の軸にとらえ、それまでに培われてきた偉大な蓄積を尊重し
丁寧に仕事をしていきたいと思います。
恵まれた日本の自然環境の中で生きることを真摯に受け止め、
愉しみながら仕事をしていければと思います。
なにぶん未熟なわたくしですが、どうかよろしくお願いいたします。
1972 | 名古屋市生まれ |
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1994 | 名古屋造形芸術短期大学デザイン学科ランドスケープデザインコース 卒業 |
1996 | 名古屋芸術大学 美術学部デザイン科スペースデザインコース 卒業 |
2005〜2009 | バンタンデザイン研究所 非常勤講師 |
2010〜 | 名古屋モード学園 非常勤講師 |
2012 | トミタ建築設計スタジオ 設立 |
2014〜 | 名古屋芸術大学 非常勤講師 |
三重県桑名市 / T邸
「家づくりはお子様の教育にもつながるチャンス」と言う富田さん。家は住む人がどう使うかが大事と、家族全員を巻き込んでの家づくりを理想としている。暮らしやすさはもちろん、立地を生かしたデザインなど、設計士としてのこだわりを盛り込みながら、住む人の暮らしの将来設計まで考え抜かれた実例を紹介しよう。
三重県多気郡多気町 / Y邸
施主が理想の家づくりに抱く夢は大きくて、予算は限られている。これは当たり前のこと。だからこそ、設計士もやりがいを感じるというのが、「トミタ建築設計スタジオ」の富田さんの思い。その中で、「建築には“場所性”がある。どこに建てるか、日本だからこそどう建てるか。これが建築の面白さでもあります」という。Y様邸は、そんな富田さんの仕事ぶりが、とことんまで徹底された実例の一つだ。