どこも同じようなつくりになりがちな、都心部にある1R。立地以外の差別化が難しく、とかく家賃競争になりがち。中古マンションの1R一室を自ら購入し、「ここに住みたい!」と思わせる物件へと再生、しっかりと収益性も確保したのは、蟻川建築設計事務所の蟻川さんと村田さんだった。
この建築家に配管を通すため水回りゾーンは従来よりも1段高くした。これにより浴室へはフラットに入れるようになったという
浴室乾燥機付きバスルーム。大きな窓からは、部屋の中や窓先の緑が見える。開放感あるお風呂に浸かりながらゆったりのんびりリラックスタイム
収納スペースと冷蔵庫置き場。収納スペースの扉は90度開くことで、脱衣所的な役割も。取っ手はバスタオル掛けにもなるという一石三鳥の役割も
村田さん考案のオリジナルキッチンは洗面所も兼ねる。手前からコンロ、シャワー水栓、ワークトップという配置
キッチン左のワークトップは、化粧をしたりデスクとしてちょっとしたワークスペースにも。収納棚に鏡をつけるなど、村田さんの女性目線の工夫が光る
ありきたりだった1Rが、蟻川さん村田さんの手で「ここに住みたい!」と選ばれる物件に生まれ変わった