ケータリングやオーガニックスイーツを取り扱う姉妹ユニットによる菓子製造のためのアトリエ計画です。
限られた空間にアトリエとなる菓子製造エリアと飲食営業エリア、また客席を確保することが要求されました。
イートインスペースのあるパン屋などでは、菓子製造と飲食店を両立するには壁で区画することが一般的ですが、今回の計画ではそのスペースを両方とも確保することが難しい条件でした。
そこでそれぞれの営業時間を分けることで壁による区画を無くし、大きなカウンターで両方のスペースを確保することにしました。
カウンターはそのまま矩形で置くよりも隅切りした形状であれば残りのスペースを有効活用できます。そこから発想し形を変え、周囲の空間から独立したやわらかく大きなドーナツカウンターが生まれました。
天板の一部にはアンティークでラテンの雰囲気と可愛らしさを醸し出すイエローとグリーンのメキシカンタイルを張り、外壁・扉の色味と合わせることで統一感をつくっています。