須磨・フロントヤードの家

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郊外の、空が広く家々がゆったりと建ち並ぶ住宅地の一角。そこへ木造2階建て、建築面積27坪、延べ床面積44坪の住まいを計画しました。

プランニングの過程でもっとも意識したのは、敷地が南北に長く東と南が開放的であること/道路との高低差があり、車のアプローチが南西部分に限られることです。もっとも環境がよいと思われる開放的で明るい南東部に住まいのどの要素を配置するべきか、またその要素と南西部のメインアプローチとが重なり合う部分をどのように魅力的に演出するのかが大きな課題であると考えました。さまざまな敷地環境を丁寧に読み解き、課題をひとつひとつ素直に丁寧に解決し、環境特性を最大限活かしていくこと。そのなかで、自然にこの住まいのかたちが浮かび上がってきました。

テーマは〈フロントヤードの家〉です。南側は日当たりもよく、高低差のおかげもあって、プライバシーを守りやすい環境にあります。ここを前庭にすることによって、建物をコンパクトにしつつ、最も効率良く要素を配置することができました。このフロントヤードは一部屋根がかかっていて、〈眺めるだけ〉の庭ではなく、28帖のLDKに連結するさらに28帖の〈アウトドアリビング〉として積極的に活用することができる空間です。合わせて56帖の大空間を、楽しみながら暮らしていただけたらと考えています。

基本データ

作品名
須磨・フロントヤードの家
所在地
兵庫県神戸市
敷地面積
207.93㎡
延床面積
149.75㎡
予 算
4000万円台

撮影:Akiyoshi Fukuzawa