畔の家

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敷地の南側に池がある、
木々に囲まれた斜面地に建つアトリエ兼住宅。
「森の中に住みたい」を理想に
クライアントとの家づくりは、土地探しからはじまりました。

外観のアクセントは
韓国の風呂敷「ポシャギ」をイメージした窓格子と、
アールの庇で囲まれた玄関ポーチ。
その曲線は、訪れた人々をやわらかく包んでくれます。

アトリエの壁面には、クライアント自ら染めあげた
韓国の代表的な手工芸「ヌビ」の反物が、色とりどりに並んでいます。
部屋の中心に置かれたテーブルは、
アトリエの形に合わせて台形に制作しました。
ウッドデッキともつながるリビングダイニング
ぽってりとした白い丸みのある天井と、
曲面のヘムロックの板壁は、吹き抜けの開放的な空間にあって
繭玉にくるまるような安心と優しさを感じる空間に。

2階に上がると、池に向かって
ゆったりとしたホールがおおぎ型に広がっています。
吹き抜けの傍には、目の前の景色が堪能できるワークスペースを設けました。

風に揺られた木々の影と、池に反射されたきらきらとした光が
家の中へと入っていく・・・
ゆっくりと流れる特別な時間は、毎日の暮らしをより豊かにし
心地良い居場所へとなっていくのでしょう。

基本データ