高知にある漢方薬局。
「サロン」のような薬局をめざしました。
店頭はアンティークの家具をベースに、陳列棚や相談スペースをゆるやかにゾーニングしています。空間の緊張感を和らげ、気軽に立寄りやすい場となることを意識しました。一方、調剤室はラボのようなシャープな印象に仕上げ、店頭との差を際立たせています。
『病院に行くほどではないけれど専門家に相談したい、という人々の健康の窓口でありたい。』
『ここに来て、高知の自然を体験し、美味しいものを食べて元気になって帰ってもらいたい。』
そんな想いをクライアントから聞いた時、私の「薬局」の概念が広がりました。ここを訪れる人にとって、それにふさわしい場となることを願っています。