『リバービレッジ杉並』は、特別養護老人ホームやカフェなどが入った総合福祉施設。共同で設計を担当した角倉剛さんは店舗・住宅設計の知見を活かし、「地域に開かれた場」という同施設のコンセプトを具現化。緑豊かな環境も守る洗練された建築を生み出した。
この建築家にカフェがあるのは、敷地の中で交差点に一番近い場所。客席スペースはガラス張りで街とのつながりを感じられる。木の温もりと、連続窓やハイサイド窓から入る明るい光に包まれて、空や緑を眺めながらお茶の時間を楽しめる
レンタル可能な地域交流スペースは、必要に応じて会議用テーブルなどもセットできる。ここでは運営事業者が主催するスポーツセミナーなどを開催することも。木とタイルの洒落た空間は参加者にも好評
特別養護老人ホームなどが入った建物は、中庭を囲むように配置。居室は全て中庭または外周部に面し、窓から開放的な眺めを得られる。中庭は出入り自由でランニングコースもあり、地域の人々も利用可能。ここで地域交流イベントが催されることも
2階の屋根を利用した屋上庭園。道路から屋上の緑が見えるよう、高さのある木々も植えている。眺めのよい遊歩道は、入居者の散歩コースにぴったり
撮影:吉田 誠