建築を考えることで最も大切にしていることは、形をデザインするのではなく空気を計画するということです。
空気を計画するというのは目に見えない部分を造ることです。
住まい手が移り行く季節を新鮮に心地よく感じながら生活していけるように、「光」「風」「庭」「素材」などの要素と「吹抜け」「レべル差」などの技術的表現をパースや模型で綿密に検討し、周辺環境と相互関係のある豊かな空間を創造します。
建築とはそれ自身が主役となるのではなく、この空気を演出するための黒衣のような存在であること、その働きによって心地よい空間が生まれると思っています。
2019 | 第4回きのくに建築賞佳作(冬野の平屋) |
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2018年 | 一級建築士事務所nha設立 |
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和歌山県和歌山市 / 東鍛冶屋町窓庫
結婚を機に自宅をつくろうと考えた建築家の西本さん。選んだのは事務所のすぐそばで売りに出ていた倉庫をリノベーションすることだった。和歌山市内でも一等地で住まいを持てたのはリノベーションを選んだからこそという西本さん。安全性を高め、光や風にあふれる住まいをどのように実現したのだろうか。
和歌山県和歌山市 / 冬野の平屋
畳職人のSさまが購入したのは、工房にちょうどよい建物つきの敷地。隣に新築する自宅のイメージは「自然環境と調和する家」だ。建築家の西本さんは、美しい山の風景がそのまま家の中に入り、開放的で外部空間と家の中が一体となる家を設計した。自然素材を多用した、暮らしを楽しむ魅力いっぱいの家ができた。
2019 | 第4回きのくに建築賞佳作(冬野の平屋) |
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