築古の民家の店舗用リノベーションに協力した、ムービング・アーキ一級建築士事務所の李孝哲さん。どんなテナントがどんな風に使うかわからない中、汎用性の高いサスティナブルな空間を設計。早々に入居が決まる人気物件に生まれ変わらせた手腕とは?
「人の生活に寄り添った住まいづくりを」という強い想いから、独立し個人事務所を開設。 リフォーム、住宅、マンション設計と数々の物件を手がけ、2013年に株式会社ムービング・アーキ一級建築士事務所を設立。 現在は、注文住宅から、大手デベロッパーのマンション、商業施設など幅広く携わっている。 外国人建築家として日本を客観的に捉え、日本文化を軸にした住まい作りに専念している。
建築家の詳細
1階。通りからよく見えるスペースの床は高級感のあるタイル張り。柱や筋交いは、元の家の構造で使われていたものをメンテナンスして表に出した。木の質感や表情が、白を基調にしたシンプルモダンな空間のアクセントになっている
元は民家で複数の部屋に仕切られていたため、李さんは壁を外し、広々使える開放的な空間をつくり出した。ワンルームの大空間だが、現しになった柱や筋交いによって、開放感を損なうことなくそれとなくスペース分けできる
どんな業種でも使いやすいシンプルな空間だが、飲食店の場合は厨房の使い勝手も重要。そこで奥のスペースは厨房として使うこともできるよう、床を耐水性・メンテナンス性が高いシート張りで仕上げた。他業種の場合も、接客スペースとバックヤードなど、空間の使い分けがしやすい
2階は1階とは打って変わり、木の温もりに包まれる空間。上部は構造材を見せる仕上げで天井の高さを出している。窓はあえて控えめに計画し、こもり感を演出。ゆったりくつろげる飲食店や、プライベート感のあるエステサロンなどにぴったり。落ち着いて商談するのにも適している
2階。大きなワンルーム空間だが元の民家の造りも活かしているため、スペースのゾーニングがしやすい。写真左の壁は窓が小さくシンプルで、テナントが自由にデコレーションできる。もちろん、物販の商品展示などもしやすい
2階。写真左奥は飲食店が入る場合に厨房として使えるよう、メンテナンスしやすいシート張りで床を仕上げている。飲食店以外の場合も、オフィスやバックヤードとして使うのにちょうどいい
「人の生活に寄り添った住まいづくりを」という強い想いから、独立し個人事務所を開設。 リフォーム、住宅、マンション設計と数々の物件を手がけ、2013年に株式会社ムービング・アーキ一級建築士事務所を設立。 現在は、注文住宅から、大手デベロッパーのマンション、商業施設など幅広く携わっている。 外国人建築家として日本を客観的に捉え、日本文化を軸にした住まい作りに専念している。
建築家の詳細