湯布高原の別荘地に誕生した、豪勢な保養所。建物から飛び出している、多くの巨大な壁が印象に残る。実はこの大きな壁が、この物件の最大の特徴だ。室内から外を見た時、場所によって景色の見え方が異なるように配置されているのだ。最大限に景色を楽しめる、この物件に込められた工夫の数々をご紹介しよう。
外観。建物は眼下にある由布院の街並みが正面に見える方向に建てられている。左から屋内ガレージ、客室などのプライベートエリア、中央が温泉もあるフィットネスエリア、右がLDKのパブリックエリアに整理。各エリアからの視界を、大きな壁でコントロールしている
外観(エントランス側)。前面道路から保養所の車寄せに入るまで、建物の先にある景色を見ることはできない。建物から見える眺望が想像できる状況を避けるためだ。その分、建物に入ったあとで感動を味わうことができる
特徴的な大きな壁は、エントランス側にも張り出している。建物全体の統一感が保たれ、連なる山々との一体感も感じられる
エントランス。海外のお客様も訪れるため、門扉は日本を感じられる和風のデザインに
撮影:Yousuke Harigane