高級感のある仕上がりを求められ、家づくりの途中からプロジェクトに参加することとなった建築家の田主さん。ヒアリングを進めるうち、お施主さまのライフスタイルに密接した、より具体的な空間づくりをしたいと考えた。家の中心にあるのは、釣った魚をその場で調理できる、囲炉裏を備えたパティオだ。
庭から家を見る。手前左の通路は外部と繋がるエントランス。外壁は天然石や天然木を贅沢に使用。パティオから室内のホールまでは焼き物らしい風合いが感じられるタイルを採用した。手前は雨水を利用した小さなため池。昔の暮らしの情景を思い出させる。中には金魚もいるとのこと
1階、室内から囲炉裏側を見る。室内と仕切る窓が大きく開くうえ同じタイルで繋げたおかげで、内部と外部の境界があいまいになり、全体がひとつのスペースとして感じられる。画像左奥にマリーナへの入口がある。釣った魚を2階まで上げずに、ここで調理できるのは便利
外観。1階部分のゲートから2階ベランダの手すりまでを一体としたモダンなデザイン。中央の扉は玄関