建築家自身がプランニングした「自邸」には、建築家の思想が詰まっている。「持続可能な暮らし」をテーマに、太陽光発電&高断熱・高気密な住宅での「自然と共にある生活」を実現した「石橋邸」の家づくりを紐解いていこう。
東側からの眺め。1階はリビングとキッチン、寝室に、2階は階段を上がったホールに窓を設置されている
北西側からの眺め。北側屋根の軒を約1.2mと深くして、自転車を止めるスペースとして使っている。大屋根・北側屋根ともに、雨樋は必要な箇所にのみ設置
西側からの眺め。屋根の勾配は太陽光発電の発電効率と屋内空間を考慮し、6寸勾配とした。屋根の材質はガルバリウム鋼板
敷地西側に木を植えた。窓の位置に植えることで、成長したときに目隠し兼日除けとなることを期待
家族の生活の中心となるリビングダイニングは、三間四方の「九間(ここのま)」。広さは約18畳。南側窓の下部に造り付けの棚を設けた。宙に浮いたデザインは、掃除のしやすさを考えてのこと
三方が外部に面した吹き抜けのリビングは、構造的な強度を確保するために梁とブレース(金属製の線状の筋交い)が必要となるが、照明やプロジェクターを取り付ける場所として利用
撮影:photo@ToLoLo studio