すっきりとモダンな空間で快適に暮らすことを一番の希望として、奥様の実家の建て替えを決めたNご夫妻。加えて、状況によっては息子さん夫婦との二世帯住宅にもなるような可変性の高い家ができないかとも考えた。とはいえ二世帯はあくまで可能性の話。玄関にキッチン、水回り…一世帯と二世帯の場合で変化するポイントはたくさんある。設計依頼を受けたアパートメントの滝口聡司さんは、どのようにこの要望に応えたのだろうか?
この建築家に2階 リビング~ダイニング/一段高いスペースは、エントランス側の階段から上がった際にリビングへの通り道になる。しかし、単なる通路ではなく、くつろげる空間になるよう小上がりとし、堀座卓のダイニングテーブルも設置。床暖房入りで暖かく、反対側に椅子を置けば6名程度座れる。床は床暖房対応の素材の中から「リンゴア」を選択。高級感のある仕上がりに
2階 リビング/写真左手の引き戸を開けるとキッチンがある。扉を引き戸にすることで、リビングの全体的な印象がすっきりとシンプルなものになった。はっきりとした色のコントラストもモダンなイメージを与える。写真中央の通路突き当り右に納戸と寝室への階段があり、人が集まるスペースと絶妙な距離感を保っている
1階 和室/写真正面のタモ材を使用した大きな造り付け収納の明るい色合いを、壁面のダークブラウンが引き締め洗練された印象。縁のない琉球畳を選び、よりオリエンタルな雰囲気になっている。 窓越しには公園のフェンスで圧迫感があるため、窓は低く配置した