夫婦共働きでの子育てが当たり前になった昨今、増加傾向にある親との同居や近居。ほどよい距離感でそれぞれの世帯が自由に暮らすため、2棟の住宅を新築したNさん・Yさんご家族。1階だけで生活が完結し、光あふれる空間で過ごしたいという親世帯の想いを実現した白い家に迫る。
この建築家に窓は玄関扉の横や上部にも設けられ、様々な方向から光が入る。リビングや水回りのある平屋の棟と和室や寝室、客間のある2階建ての棟が廊下や階段で繋がる。Nさんが憧れていた安藤忠雄建築をモチーフに
サイドと奥に大きくとられた窓からは、光がふんだんに入り明るく気持ちの良いリビング。黒のタイル壁が良いアクセントになっているキッチンは、中の様子がうかがえないようあえて閉じた空間に。洗面や洗濯機置き場などが隣接し、最短の家事動線を実現
玄関とリビングは実は1つの大きな空間。シューズクローゼット兼テレビ台でゆるやかに間仕切り、冷暖房効率のためガラスで仕切った。こうすることで、玄関からの光がリビングにもたらされ、帰宅時の気配もすぐに感じられるという
和室は天井高を抑えた落ち着きの空間。バスルームとの境に中庭を設け昔の家にあった灯篭を置いた
撮影:笹の倉舎 笹倉 洋平