皆さんは歯科医院にどんなイメージを持っていますか?「緊張する」「痛そう」「ちょっと怖い」といったネガティブな感情をもつ方も多いことでしょう。そんな歯科医院のイメージを覆す「木の温もりに包まれた空間で、庭の景色を見ながら治療を受ける」歯科医院を作ったのは、関西を中心に様々なジャンルの建物を手掛けるYYAの吉野さんでした。
この建築家に診察室の仕切りは、紀州産杉を使ったルーバーに。適度にプライバシーを確保しつつ、室内に光を導く
視線の先に、庭の樹々が見える開放的な診察室。四季折々違った表情を見せる木を見ながらリラックスして治療を受けられる
2階の現住居スペースは、シンプルな1ルーム仕様。将来クリニックを拡張する予定のため、配管も施工済み。営業しながらの工事にも耐えられるよう二重床にもしてあるという
夜になると室内からの光が建物をぼんやりと照らし、行灯のような雰囲気に
明るく、木のぬくもりに包まれる待合室。庭の景色も眺められ、リラックスして診察を待つことができる
建物の裏手は、診察室が並ぶ。2階はプライバシーに配慮し、セットバックすることで裏側の道路からの距離をとった
撮影:太田拓実