区画整理によって生まれた、新しい住宅地。周辺に家がない状況で、要望を叶えつつ、将来どんなふうに近隣の家が建っても住環境に影響を受けないプランを考えなくてはならなかった。建築家の箕輪さんが出した答えは「中庭」。外からは想像できない、明るく開放的な庭が中心にある、豊かに暮らせる家ができた。
この建築家にダイニング、キッチン。この家は気密性が高く、画像奥の14畳用のエアコン1台で1階すべての空調をコントロールできる。画像右は2階への階段。天井が低いおかげで段数が少ない。1階から延長された空間のように扱えるうえ、高齢になっても2階へ上がるのが億劫になりづらい
中庭、オーディオルーム。外部からは見えないが、植栽の上部は屋根が切り取られ、光が入り雨も降る
中庭からリビングダイニングを見る。窓(格子付き網戸)からは斜め方向に道路が見える。逆に道路からは、住まい手が庭のどこで過ごすかで見え方を調節できるようにした。リビングの上にある窓は2階子ども室のもの。植栽上の開口から近く、外に向かっているのと同じように光が入る
撮影:photo@ToLoLo studio