桜並木が続く砂防公園に隣接し、街を囲む山々を遠望。この素晴らしいロケーションを活かし、愛犬ものびのび暮らせる住まいを実現したのは、YRADの田中悠希さんと榎本亮祐さん。別府市へ移住したNさま夫妻の理想的な暮らしを叶えた、こだわりとアイデアにあふれたhouse-Nの全貌を拝見しよう。
house-N全景。扇状地の傾斜地形ゆえ土地は最大で1.5mの高低差があったが、あえてフラットにせず高低差を活かした。2階デッキテラスは最高の特等席だ
家を西側から眺める。敷地の南西角には庭から直接出入りできる出入り口を設けた。あやまって愛犬が飛び出していかないように、扉は二重になっているのもうれしい配慮だ。塀も愛犬が超えられない高さに設定
家を南側から眺める。建物を敷地の北側配置し、南側の道路に面した大きな庭をつくった。2階のボリュームは東側に寄せ、通りに対して余白を提供するとともに、のびやかな平屋のような建築となっている
玄関からフラットに続くエントランス。ラウンジを介し、その奥にリビングとキッチンを配置
ラウンジからリビングを臨む。ガラスのスライドドアは壁面に納まり、全開するとリビングと一体となった21畳の大空間が生まれる。右奥にはキッチンがあり、その外側に使い勝手のいいカウンターを設けている
ラウンジからの別アングル。ラウンジの床と同じレベルで設けたデッキテラスは、内と外をゆるやかにつなぐ役割を担う。ラウンジの大きな窓はフィックスで、その左のスライドドアからデッキに出るようになっている
撮影:矢野紀行