オープンでおおらかなご夫婦の、唯一といってよいご要望は、「明るく開放的なリビング、ダイニング」でした。建ててもらえるのかと心配していた予算額でも、結果は期待以上のものに。単に広いだけではなく、近所に住む親戚もついつい通ってしまいたくなるぐらい、気持ちのいい家になりました。
この建築家に リビングは三方がガラスだが、2階にあるので、通りを歩いている人から見られることはない。1階は完全に閉じてあり、外の様子が分からないため、建物の周囲を砂利敷きにし、音で気配が分かるようにした
左手のステージのようなところはダイニング。右側が中庭。子どもが小さい頃は、母親たちは室内で涼みながら、バルコニーに置いたプールをで遊ぶ子どもたちを見ていられるので、たいへん便利だったそう
ダイニングからの眺め。少し段差を上がるだけで、リビングとは全く違った印象に
西側を除くすべてがガラス張りのリビング。左手に見える段差は、花火大会の日には観覧席になる。段差の下につけたLEDは、夜になると1階と2階両方で足元を照らす常夜灯の代わりにも
撮影:鳥村鋼一