よい家づくりには「施主力」も必要だと語るのは、人の力設計室の小林さんと片岡さん。彼らは徹底的に人と寄り添った住宅をつくり続けている。普通の家で思いっきりトロンボーンを吹きたいという、施主の願いを叶えた家づくりに迫る。
この建築家に2階にメインのリビングを配置。こうすることで、1階は来客にも対応可能なパブリックスペース、2階はプライベートゾーンと分けることができる
勾配屋根を生かした吹抜と、窓からの光が白壁に反射して明るさと開放感をもたらす
1階からロフトまで一直線に伸びる階段。ロフトは梯子を採用しがちだが、階段で行き来できることで、活用頻度をあげる配慮
WIC前の廊下には天井吊り下げ式の物干しスペース。窓からの光や通気で、不在時や雨天時も安心
断熱材で囲ったWICは楽器の練習場所に。わざわざ出かけずとも、好きなときに心置きなく練習できる
小林さん片岡さんも招かれた食事会。白壁に反射する照明の光が美しい。テーブルの上に伸びる照明は、ジャン・プルーヴェのウォールランプ
撮影:Yousuke Harigane