お子さまの小学校入学を前に、地元に戻る決断をされたY様ご一家。早く友達ができるように、この街で楽しく暮らせるように、との思いを形にしたのが建築家の中西正佳さんがプランニングした「オセロハウス」だ。オセロのように生活空間を反転させ、外部との交流と家族の生活のどちらも大切に考えられる家ができた。
この建築家に外観は石塀を取り払い、外部との境界線を曖昧にした。ご夫妻はともに車通勤のため、夜間は写真右側の1面に2台駐車する。庭には様々な植物が植えられ、周辺に住む方々に楽しまれているのだとか。1階のこの空間に人が集まっても生活空間は2階にあるため、プライバシーは保たれる
西側の外観。中央に玄関扉、右は納戸への扉。納戸は玄関の中にも扉を設け、屋内外両方からアクセスできる
2階、ロフトからLDKを見下ろす。ワンルーム空間にダイニング、小上がり、リビング、そしてロフトと居場所をたくさん計画。大人数の集まりにも対応できるよう、ダイニングの椅子と小上がりの高さを同程度にするなど、使い勝手に直結するこだわりがそこかしこに感じられる
撮影:西川公朗