旗竿地のメリットって? その答えは…
自然に包まれて暮らす光溢れる平屋にアリ!

家づくりの予算には限りがある。土地探しからのスタートでは、上物にかけられる予算が少なくなってしまうのが悩みのタネだ。「NATURE SPACE」は土地の値段が安い狭小地や変形地で、土地形状を生かした設計も得意。採光、通風、家事動線、収納などの暮らしやすい間取りをベースに、独創的なデザインの住まいを叶えてくれる。

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平屋の採光性を配慮した設計
コンセプトは「箱をつなげた家」

家づくりのスタートにあたって、土地探しからはじめたN様。見つけた土地は旗竿地で、ご要望は「平屋」「少し離れた仕事部屋」「カーテンを開け放していても、外からの視線が気にならないリビング」だった。最初は他社にプラン提案をお願いしていたが、どこかピンとくるものがなかったため、他の案も見てみたいと思い、WEBで設計会社を探したという。その中で、NATURE SPACEのサイトのデザインが好みと合ったことから、プラン提案を依頼。

NATURE SPACEでは、土地探しから施主の相談にのりながら一緒になって決めていく。その際、「高低差のある土地や変形地もおもしろいんだよ」と伝えることが多いという。ほとんどの施主は、普通の成形地に建てることしか思い浮かばないため、あえて変形地を勧めることもある。その理由は、変形地は成形地に比べて土地代が安い分、建物にかけられる予算がアップするというメリットがあるからだ。

「平屋を希望されていたN様の土地も旗竿地。南側に2階建ての建物が建っている上、周りを住宅に囲まれた⼟地なので、プランを考える上で、まず重要視したことは、いかにして家の中に光を多く取り込むかという点です。そこで各部屋を1つ1つの箱としてとらえ、間にアウトドア空間を設けることで、より採光性を高める間取りを考えました」と担当建築士。「『少し離れた仕事部屋を』というご要望には、ただ離れているだけでなく、家族の生活空間との繋がりも残しつつ、ある程度独立した空間で仕事にも集中できるような間取りにしました」。

結果、N様の仕事場、家族が一番長く集うLDK、アウトドアリビングとしても利用できる広いウッドデッキを挟んだ子ども部屋、浴室などの水回りや家族の衣類などをまとめて収納しておけるウォークインクローゼットと繋がる寝室という、4つの四角い箱を繋げた間取りプランが完成。4つの箱、2つの中庭がある間取りで、リビングの窓の上に、さらに窓を設けることで、より室内に光を取り込む工夫があるなど、要望以上のうれしい提案に魅力を感じて依頼を決めたというN様。「自分たちでは絶対に思いつかないような、間取りや外観プランを提案していただけました。また、その土地で建てることを最終決定する前には、他の土地も気になって連絡したら、すぐに見に来てくれ、新しい土地に合わせたプランもすぐに作ってくれました。そんな迅速な対応にも、信頼できる設計事務所だと感じました」。
  • リビングの入り口から見たLDK全体。無垢の床、白い壁や天井に囲まれたインテリアで、ナチュラルな雰囲気が溢れている

    リビングの入り口から見たLDK全体。無垢の床、白い壁や天井に囲まれたインテリアで、ナチュラルな雰囲気が溢れている

  • ダイニングから見たリビング。大きな窓の向こうに繋がるウッドデッキや子ども部屋の様子が見通せる。上部の窓から差し込む光が、LDK全体を明るく照らしてくれる

    ダイニングから見たリビング。大きな窓の向こうに繋がるウッドデッキや子ども部屋の様子が見通せる。上部の窓から差し込む光が、LDK全体を明るく照らしてくれる

  • ダイニング・キッチンはリビングと一体空間ながら、少し天井高を下げることでスペースを分けている。キッチンの北向きの窓には、奥様お気に入りの飾り棚も造作

    ダイニング・キッチンはリビングと一体空間ながら、少し天井高を下げることでスペースを分けている。キッチンの北向きの窓には、奥様お気に入りの飾り棚も造作

  • LDKと子ども部屋とを繋ぐ中庭のウッドデッキ。サッシに囲まれており、見通しの良いオープンエアな空間。天気の良い日には、家族で青空ランチやカフェも楽しめる

    LDKと子ども部屋とを繋ぐ中庭のウッドデッキ。サッシに囲まれており、見通しの良いオープンエアな空間。天気の良い日には、家族で青空ランチやカフェも楽しめる

各空間の程良い距離感や
自然に包まれる心地よさを実感

NATURE SPACEでは、「設計を考える上では、土地を平面としてとらえるのではなく、高さなども考慮して空間全体として立体的にとらえます」という。採光を確保しつつ、空間を広く見せるために配置した2つの中庭は、空間を区切る役目も持たせることで、仕事部屋と居住スペース、LDKと子ども部屋をそれぞれ区切っている。「知り合いの家族が遊びに来た時は、子どもたちはウッドデッキや子ども部屋で遊び、親たちはリビングで談笑していることが多いのですが、子どもたちの騒ぎ声はあまり気にならず、姿は見えるので安心できます」とN様。仕事場にいても、同様に生活空間と仕切られているため生活音は気にならないが、ちょっと体をずらして覗いてみれば、家族の様子がうかがえる距離感も気に入っているという。

他にも、将来2部屋に分割する予定の⼦ども部屋など、最近の家づくりで重要視されることが多い要素を多数取り⼊れており、各箱(空間)を回遊できる間取りには、お子さまも楽しそうに走り回っているとか。「自分たちが納得できるまで、間取りや内装デザインの打ち合わせに付き合っていただき、楽しく家づくりをすることができたので感謝しています」とN様。

また、NATURE SPACEでは自然素材を多く使用している。床や天井は無垢、柱は檜が基本で、漆喰、珪藻土などもよく採用。そんなナチュラルな素材に囲まれた室内空間は自然の香りが漂い、清々しい空気を常に感じられるからだ。またN様邸の敷地配置では、外が閉じられているので、中庭や建物の周囲に緑をできるだけ配することで、家の中から緑が見えるように植栽も手配。

建物がある場所は道路から一歩奥へ入ったところ。そのため、道路を通る車の音も家の中までは聞こえてきにくくて静か。また、2つの中庭には目隠しの役目を果たす木の格子も設置しているため、カーテン無しでも外からの視線も気にならず、プライベートも安心。実際にN様邸では、カーテンをつけていないという。「いつでも空が見えるので、自然と一体になった空間のように感じられて気持ちがいいです。それに、北向きの窓は、家の中に安定した明るさを届けてくれるということにも気づきました。すごく風通しがいいので、本当に心地よく暮らせています」。
  • ウッドデッキは、木格子で目隠しされているので、ご近所など外からの目線も気にせずに寛げる

    ウッドデッキは、木格子で目隠しされているので、ご近所など外からの目線も気にせずに寛げる

  • 仕事場からLDKなどの居住スペースを見たところ。仕事場の横には、植栽、砂利敷きの中庭を設けており、また居住スペースよりも床のレベルを下げることで、空間をさりげなく仕切っている

    仕事場からLDKなどの居住スペースを見たところ。仕事場の横には、植栽、砂利敷きの中庭を設けており、また居住スペースよりも床のレベルを下げることで、空間をさりげなく仕切っている

  • 木格子の奥の中庭から漏れ光る灯りや、植栽のシルエットが美しい外観。右側が仕事場の“箱”、左側がLDKの“箱”で、中庭を介して繋がっている

    木格子の奥の中庭から漏れ光る灯りや、植栽のシルエットが美しい外観。右側が仕事場の“箱”、左側がLDKの“箱”で、中庭を介して繋がっている

間取り図

  • 平面図

基本データ

作品名
箱つなぎの家
所在地
愛知県津島市
家族構成
夫婦+子供2人
敷地面積
274.11㎡
延床面積
94.71㎡
予 算
2000万円台