建築家の奥野公章さんが軽井沢で設計したのは、国内屈指の高原リゾートにふさわしいモダンな別荘。しかも、冬でも快適に過ごせる高性能なパッシブデザインの住宅だ。季節を問わず軽井沢を楽しめる豊かな住まいは、どのようにつくられたのだろうか?
この建築家に中央の石張り部分が暖炉スペース。LDKはここを境にダイニング・リビングが分かれている。ダイニング側はカウンターや棚、間接照明で横のラインを描き、空間の落ち着きを演出。右のリビング側は天井際まで抜いた窓から青空と緑が見え、ゆったりとくつろげるおおらかな雰囲気
リビング側からダイニング、キッチンを見る。リビングのソファに座ると目の前に爽やかな緑が広がり、心が解き放たれるかのよう。床はウォルナット、天井や柱は床のトーンに合わせた色で塗装。少し赤みのある木材の効果で、外の緑がいちだんと映える
主寝室も、高原の別荘らしく天井を板張りに。壁の凹んだ部分は通風用の出窓。正面をふさいでサイドにスリット窓を入れることで、風通しとプライバシー確保を両立