「アートギャラリーのような光があふれる家に住みたい」というご夫妻の希望を叶えるため、建築家植木健一氏が考えたのが三面体をL字型に入れ子構造で組み合わせるという独自の発想。四方にある開口部からの光と風に満たされたデザイン性と機能性を兼ね備えた邸宅は、2010年度グッドデザイン賞を受賞するなど、高い評価を得ました。
この建築家に床にコンセントを収納し、スッキリとした印象のインナーテラス。大きな窓を開放すると、外の屋外テラスと一体型になりフラットになる。3階からは都心の景色を眺めることができ、ホームパーティー等にも活躍する。
1Fの左手は駐車場、奥はベッドルームを半分地下に埋め込んだテラス、ガラス戸を開けるとマルチファンクションルームにダイレクトにアクセスすることが可能。こちらは将来親と一緒に住む際に親のお部屋になるほか、客間や趣味の部屋としても活用することができるように設計された。
BFはドライエリアを介して奥にバスルームが。つくりつけの収納をしっかりと確保することで、スタイリッシュな空間を美しく保つことができるように配慮されている。
照明はデザイン的にすっきりするよう、目立たないように配慮されており、間接照明を使用し温かみある色をセレクト。大きな照明が天井にないので、圧迫感を感じることなくスッキリとした印象になっている。
撮影:新 良太