高円寺駅徒歩10分ほどにある賃貸マンション1, 2階部分への近隣地域居住者のコミュニティを促進するための複合店舗計画です。
店舗用途としては、カフェ、地域情報ラウンジ、コワーキングスペース、レンタルスペースと多岐にわたります。
入口をそれぞれ個別に限定してしまうと利用者同士の関係が分断してしまうため、まず来訪したすべての人を受け入れられる縁側空間をつくりました。
縁側空間には足場古材や街灯のような照明、テント小屋や植栽などの屋外的なエレメントを散りばめることで内外の連続性を意図的に設けています。
奥の広場へはカフェを通って小さなステップを上がり、2Fのコワーキングスペースへは地域情報ラウンジを通ることで、
なんとなく利用者同士の会話が生まれたり、その日の雰囲気を感じ取りながら目的の場所へ向かうことができます。
4つの機能を有するこの複合施設を一貫した空間とするため、使用する材料と色彩・明度を限定しコントロールすることで、
本来の目的であるインテリア、地域活動の表出が引き立つデザインとすることを目指しています。