飯島駅前にある居酒屋みなみの内部の一部改修である。
押入を3~4人が入れる客席にして座席数を増やす計画である。
元々お寿司屋さんであった建物を居酒屋として使用していたため和のテイストの店内であった。店主は「和モダン」でありながら他の部屋と異なる雰囲気の半個室をご希望された。
まずは幅1.3m、奥行1.8mスペースに3~4人の座席を確保するために、家具は造り付けとしてテーブルとベンチを動線を考慮しながら形状と寸法を決めた。主に3人で利用する客席として、スツールを利用すれば4人でも利用可能にしている。
また店内の欄間とふすまという設えを踏襲して外観は和の雰囲気を意識している。欄間は狭い客席内に熱や臭いがこもりにくくするとともに廊下とを仕切り落ち着きを感じることができている。
工事による店休期間を3日間とするために極力シンプルな設計として工期を抑えた。また現場での作業と造作家具工事を明確に分け造作家具は事前に製作をし、現場では取付作業だけで済むように計画している。