「天井が高く、屋外とつながる広いLDKが欲しい」という要望を、想像をはるかに上回る理想的な形でかなえた建築家の八田政佳さん。完成した住まいは邸内へ入るまでの動線も訪れる人を楽しませ、デザイン・住み心地ともに魅力満載の住宅となっている。
この建築家に約13畳もの広さを誇る土間とエントランスホールは、大きなガラス窓から日差しがそそぐ明るい空間。細くて薄暗いアプローチの先で、この空間に出合うサプライズ感は特筆もの。邸内への期待がいっそう高まる
エントランスホールの階段は、玄関側(写真手前)、寝室側(写真左)どちらからものぼりやすいよう、最初の数段をピラミッド状に設計。その上の稲妻階段は、窓越しの緑を楽しむために薄く、軽やかにデザインしている
LDKのリビングスペースは、広い屋外リビングと一体化する開放空間。建物を支えるために必要な柱や梁は黒い窓サッシと同化させ、壁はイタリア製の大判タイルでデコレーション。窓越しの景色を損なわない、洗練された内装だ