「クライアントの思いをかたちにする。そして伝える。」 クライアントには、人々に伝えたい思いがある。 それは、「ことば」にしないと伝わらない。 「かたち」にしないと伝わらない。 我々は「ことば」と「かたち」を作るデザイナーです。 「思い」を「ことば」にして、「かたち」を生み出すことで、多くの人々に伝えることが出来る。 それが、我々の目指す「デザイン」です。
建築家の詳細
「しんかん」とは「深閑」とも書き、物音ひとつせず静まりかえっている様を表す。「 re : サウナ」では、
音に着目し、全ての雑音を排除することで1人リラックスできるサウナ空間を作ることを試みた。
区画壁は屋根裏まで伸ばし、全ての仕上げ材に凹凸を施し、壁面の中には遮音材を施し音を極限まで最小化
する。そうして静けさを手に入れた空間に、自然の太陽光と「向きと強さと色温度」が呼応する照明を施す
ことによって、自然の中に生まれる森の中の静寂を空間にデザインした。
また、ととのうために必要な風も、壁に当たったランダムな反射風を整えることによって、自然の中に生ま れる風をそれぞれの個室に再現した。
私は、「 re : サウナ」によって心と体の新たな再生体験を得て欲しいと考える。
撮影:宮本 啓介