採光や開放感の確保が気になる敷地。でも、駅徒歩圏で子育てや教育を含めた周辺環境は理想的。そんな土地に家を建てることになったSさんは、頼れる専門家を求めて建築家・近江利雄さんに相談する。近江さんの提案は、木造3階建てのスキップフロアの家。採光と共に空間の一体感を大切にした開放的な住まいには、さすがのノウハウが盛りだくさん!
この建築家に2階 キッチン~ダイニングへの階段/キッチンから4段の階段をあがったところがダイニング、リビングになっている。少しずつ床の高さレベルがあがるスキップフロアが、空間の広がりや一体感を生み出す(竣工時撮影)
2階 ダイニング/ダイニングテーブルは堀座卓として使えるように堀座を造り付けとした。座ったときの視線が低く、空間をより広く感じられる。座る部分にはスライド式の床下収納を設置
2階 リビング/ダイニング、リビングは天井高3.6~5mの吹抜けで、明るく開放感たっぷり。その先にはテラスが広がる。床はパインの無垢材、塗り壁は調湿、消臭にすぐれた自然素材のシラス壁。この塗り壁は1階の寝室でも使用。寝室はSさん夫妻の手で壁塗りした(竣工時撮影)
2階 テラス/外部の視線を遮るルーバーフェンスは高めにしているが、近江さんはルーバーに斜めの角度をつけ、光と風をよく通すように設計。夏はアウトドアテーブルをいつも置いておき、ほぼ毎日ここでランチやおやつを楽しむそう