正面は道路、他の三方は隣家がぴたりとくっついているような場所にできた、家中に光があふれる家。このM邸を設計した建築家の高藤さんは、生活の中心を2階に上げ、家の中ほどに設けた庭に日光を落とし、家の中心から光を届けることでそれを叶えた。
この建築家に撮影:Yaz photography やすは
狭小住宅ですが、仕切りが少なく開放的な窓も多いため圧迫感や狭さを感じない住宅です。
私たち夫婦は登山が趣味で、好きな景色、好きな場所で休憩できる…登山スタイルに似た家を設計していただいたと感じています。好きな植物を愛でながら、中庭が見える階段に座って会話したり、家族の距離を保ちつつみんなの顔を見ることができます。
以前住んでいたマンションでは、朝でも電気が必要で雨の日は暗い気持ちになっていました。今は夏であれば夕方まで電気をつけずに過ごし、雨に降られる植物を見ながら癒されるくらいです。
家族が成長するにつれて、この家の構造や役割を変えていく必要がありますが、今後の生活や家をどう変化させるか考えるととても楽しみです。