島根県にある足立美術館の庭園をイメージした庭と、ダイナミックな海峡という、趣が異なる2つの景色を贅沢に楽しむことができるO邸。こちらを設計したのが、ef設計の木下 太さんだ。景色を中心に据えつつも、4人家族の暮らしやすさをしっかりと踏まえた家づくり。その詳細をご紹介しよう。
この建築家に南側に設けられた中庭は、足立美術館のメインの庭ではなく、ちょっとそれたところにある庭をイメージして作られたそう。苔庭を中心に配置し、その周りを小路が囲む。まるで山の小路を散策しているような気分が味わえる
ダイニングの夜景。大きく開いた北側、開口部の外には、明石海峡大橋を望む。美しい景色を眺めながらダイニングテーブルを囲み、家族で食事を楽しむことができるつくりとなっている
キッチン側から見たリビング。左手の窓の奥には真っ青な海の景色が広がっている
中庭から見た風景。小路を歩いた先はリビング。そしてその先の海の景色へとつながる
2階の寝室。奥がご主人の書斎コーナーとなっており、間仕切りで締め切ることもできる
撮影:宮本 淳