杉並の住宅地に位置する敷地は西が道路に面した、間口 8.6M 奥行き 16Mの東西に長い形状。南には隣家の外壁が迫り、冬場の日照に乏しく薄暗い印象でした。そこで日中の日照と眺望を確保するため、視線が抜ける方角である南東角に庭を設け、その周りに暮らしの場が展開するプランとしました。
住居空間の床面積が28坪とコンパクトな住宅でありながら、1階に水周りとプライベート空間を集約することで、2階は家族4人がゆったり寛げるリビング空間が実現しました。
広間に隣接した、家族共有の本棚のある和室は、個人の時間を楽しめるコージーな空間となっており、リビングに居る家族の気配を庭の緑越しに感じながら過ごすことができます。