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ここまで開放的な平屋だから、自然満喫と落ち着く空間を両立!

2016年03月14日 ── 東京都・家づくり ── 67775

 窓いっぱいに広がる高尾の自然の景色、家のなかを通りぬける気持ちのよい風。存分に自然を味わえる家は、建築家の望月さんが家族と暮らすならと考えて設計した理想の家でした。

書いた人 茅野小百合

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    作った人 望月 新

    住んでいる人 望月 新

    こだわりが満載の部屋のなかを、気持ちよい風が抜ける
    Photo:Mizuho Hasegawa

    【写真】奥さまの希望でオープンキッチンにしたダイニングキッチン。奥からウッドデッキに出られるようになっている

     奥さまとふたりの娘さん、家族4人で暮らす望月さん。家を建てるきっかけは、下のお子さんの誕生だった。「子どもが小学校にあがるまでには、家族で暮らす家を建てたいと思っていました。自然が豊かなところで、平屋の建物を設計したかったので、条件にあう土地を探すところから始めました」と望月さん。

     自然に恵まれた環境での平屋暮らし、望月さんにはあるイメージがあった。「実家も畑や芝生が広がっているようなところだったんです。すぐそこが緑で、家から庭にでる感じがすごく好きで。虫をとったり、川で遊んだり。そういう接地性のある暮らしに憧れていました。」

     そんな暮らしを実現すべく土地を探したが、すぐにはここだという場所に出会えなかった。「妻の方は現実的でしたね。将来、駅から遠いと、夜、娘たちの帰り道が心配だとか、洗濯をするのに日当りは絶対よくないといけないとか。」1年半以上かかって、たまたま巡りあった土地は入り口の狭い、高台の上。水道の引き込みがなく、新たに水道管を通す工事が必要だった。30段以上階段をのぼらないと行けない場所は車や機械が入れず、工事も難しい。けれども、そこは建築家。まだ何もない土地に立ったときにイメージがわいたそうだ。土地探しに終止符をうち、この場所をいかすプランを練っていった。

     「敷地の条件で、調整区域という建物がたてられないところがあったので、30度くらい曲げたんです、くの字型に。そのコーナーの部分ってこう、自然と向き合うような感じになりますよね。そこをまずリビングにして。」

     プランの中核に据えたのは6.5mの大開口。ダイニングからリビング、廊下を通って、寝室の手前まで続いている。特注の大きなサッシを使った窓は全部で4枚。窓を開け放てば、すぐ芝生をはった庭に出られる。反対のダイニング側には掃き出し窓があり、すぐ外のデッキにつながっている。こちら側はバーベキューをしたり、太陽のもとで洗濯物を干したりと、実用的な庭だ。デッキを降りると、ゆくゆくは畑にしようと話しているスペースもある。

     各部屋の考えかたについて尋ねると、「とにかく落ち着く場所かどうかということですね。家って、そこに帰ってきたいと思ったり、帰ってきてホッとしたり、そういうのが大切だと思うんです。たとえば、リビングだったら、ゴロンと横になってリラックスできるソファだとか。そういう居場所をつくるようにはしました。」と望月さん。見晴らしがいい廊下にはソファをつくりつけ、ちょっとした昼寝や読書ができるスペースもつくった。

     竣工して約1年。子どもたちもすっかり新しい環境になじんだようで、少年時代の望月さんと同じように虫取りをして遊ぶこともあるという。この家を特徴づける大きな窓からは、夜になると部屋の明かりがもれてくる。「やっぱり、帰ってきて階段をあがってきたときに、明かりがついていて、子どもたちの声が聞こえてくると帰ってきたなという感じはしますね。」

    望月建築アトリエ 一級建築士事務所のホームページはこちら
    「完成!ドリームハウス」でも放送されています。

    【写真】バーベキューもできる実用的な庭。裏には家がなく、プライバシーが守られ、洗濯ものを干すなどに使う

    【写真】大きな窓と網戸は特注品。戸袋のなかにピッタリおさまるようになっている。精度よく仕上げられていて滑りがいいので、軽々と引き出せる。

    【写真】南側からみたところ。左側の唯一、二階建てになっているところは子ども部屋。

    【写真】廊下の読書コーナー。リビングと同じ素材のローソファに座って。

    階段上の風景になじみ、"ただいま感"があふれる
    Photo:Mizuho Hasegawa

    【写真】見上げるほどの階段をのぼりきれば、この景色。砂利だらけだったところに芝をひき、屋根のラインに沿って雨だれ石を置いた

    Photo:Mizuho Hasegawa

    屋根のかたちをいかして、LDK部分は垂木をそのままデザインとしてみせる、あらわしに

     建物としてのコンセプトのひとつに風景になじむというテーマがあった。「下の道路から階段をあがってきたときに、家がどーんと立っている感じではなくて、景色にあった建物にしようと考えました。」と望月さん。家の裏手には森林試験所と神社があり、木々と青空を背景に家が建つような格好になる。外壁には屋外使用に向いているレッドシダーという板材を使ったが、景色になじむよう、もともと赤っぽい板を白く塗った。

    「建物の形状も土地が南傾斜なので、それに逆らわないように屋根形状もあわせて。庭の植栽も周囲に調和するようなものを選びました。」と望月さん。苗から買ってきて植えたという植栽の横には鳥の餌台も。取材中には時折、うぐいすの声も聞こえていた。

    メディア掲載実績
    スペック
    所在地
    東京都八王子市
    家族構成
    両親+子ども2人
    構造
    木造
    規模
    2階建て
    設計期間
    2013年04月~2013年11月
    施工期間
    2013年12月~2014年06月
    竣工年月
    2014年2014月
    敷地面積
    353.22㎡(106.84坪)  ※敷地全体では534.18㎡(161.58坪)
    建築面積
    116.88㎡(35.35坪)
    延床面積
    136.11㎡(41.17坪)
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